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近況と本の感想(夜光花『堕ちる花』)

お久しぶりです。もうどんだけ放置してるんだ、という感じですが…。全く更新をしなかった間も訪問してくださった方、ありがとうございます!
ようやく仕事の原稿も書き終え、諸々の雑事も一段落し、羽を伸ばしております。いいですよね、仕事が一段落した解放感って。昨日はコンサートに行こうと前から計画していたのですが、格安チケットを取り損ねて結局一日家に篭っておりました。そういうわけで、時間が空いたので、たまりにたまった積読本を片付けるべく読書モードに。
ところで、仕事の合間にちょっとでも萌えを補給~と思って、BL小説サイトを巡っておりましたんですが、そこで、私一つ地雷を克服致しました。それは…兄弟もの!(わざわざ赤にするなって!)え~元々は江戸時代ものを読もうと思って辿り着いたサイトさんで、武士の兄×弟のお話に出会いまして、すっかり兄弟ものに目覚めてしまったのですよ。あの背徳感がたまらない!兄弟カップルって、他人同士のカップルよりも淫靡で、どことなく閉じられた感じがしますね。この世に二人だけ、みたいな。
で、早速商業誌でも購入致しました。とりあえず、兄弟ものといえば、これははずせないだろう、と言われている高評価の作品を二つ。吉原理恵子先生の『二重螺旋』と夜光花先生の『堕ちる花』です。
まずは『堕ちる花』を読みました。以下、ちょっとした感想です。
サスペンス調の強い作品で、そちらが前面に出てきているせいもあって、背徳感は思ったよりも薄いですね。過疎の村が出てきて、そこに人間のエゴが絡む因習が根強く残存しており、それが悲劇を生み出していく、といったあたりが重点的に描かれていました。(ちょっと横溝正史っぽいかな?)最初はホラーサスペンスなのかなと思ったんですが、超自然的な現象は出てこなくて、あくまでも魑魅魍魎というのは人間の肥大した欲望の内に在る、というスタンスで描かれています。  
さて、お兄ちゃんの尚吾は、そんな醜さが渦巻く村から弟の誠を引き離し、東京で同居しています。尚吾の過保護っぷり、兄弟べったりぶりがいいです。

「…ちょっと、誠不足だった…」
小さな呟きをこぼし、尚吾が胸にぎゅっと誠を抱きしめる。(本書18頁より引用)

こういうちょっとしたスキンシップが萌える!前半はこんなスキンシップが頻繁に出てきて美味しかったです。尚吾お兄ちゃん、誠のことしか見えていないのが丸分かりですよ~。昔も今も尚吾は、誠だけが大切で、誠が傷つかないことだけが重要なんですね。過去のエピソードを読んでると、尚吾がまだ少年の頃から、いかに誠を愛しみ、守ろうとしてきたかがよく分かります。
でも、尚吾お兄ちゃんはヘタレでした。幼馴染みの葬儀のために村に帰った際、成り行きで誠と関係しちゃった後、尚吾は弟を壊してしまうのではないかという恐怖から誠と距離を取ろうとするようになります。おいおい、そこで逃げるのか、と思わずつっこでしまいましたが、ヘタレ攻め大好きな私からすると、大歓迎です(笑)。少年時代からずっと誠への想いを必死で抑えてきたのだと思うと、切ないですね。尚吾がすごくいとおしく思えました。 
それに対して、誠は結構大らかと言うか、自分の感情に素直ですね。「兄弟というのはそれほどいけないものだろうか」なんて考えていて、すんなり兄弟同士の恋を受け入れちゃってるし、積極的です。こっちの方が稀有なのかもしれませんね。誠があまり苦悩せずに兄との恋を受け入れている点は、背徳感を薄める要因になっているような気がします。これで二人とも深刻に捉えていたら、もっとダークで背徳感溢れる世界観になっていたのでしょう。尚吾は、こういう誠の大らかさや素直さ、真っ直ぐさにずっと救われてきたんでしょうね。  
エロは濃かったです。特に後半、想いが通じ合ってからの尚吾は、箍がはずれた観がありますね~。尚吾って、幼い頃に母を自殺で亡くしていて、かなり屈折した部分があるんですけど、そうした屈折がエロにも反映されているような気がします。ていうか、(まだ想いが通じあう前ですが)自分の彼女に誠を襲わせて、その声をオカズにしようなんて発想は、どっから見ても歪んでますよ、お兄ちゃん。まあ誠が自分のものになるとは思ってなかったわけだし、せめてもという思いからだったのでしょうが…。
兄弟二人はめでたく結ばれるんですが、呪われた村の因習によって被害者が出ていることもあり、読後感は結構重いかな?誠の幼馴染みは、皆、不幸な路線をたどっていますしね。救われる者(尚吾・誠兄弟)と救われない者(誠の幼馴染み達)がくっきり分かれる結末になっています。こうした結末が偶然的なものとして描かれていたのが印象的でした(誠は「自分が幼馴染みのような末路をたどることもあり得た」と思っている)。それゆえに、誠にとって、村での出来事は単なる人事ではなく、彼の心に大きな虚無感や悲しみを残しているのだと思います。こうした呪われた村での出来事は、はたして今後の展開や二人の関係に影響するのか、とても気になります。早速続編を注文しようと思います。
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テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

コメント

お久しぶりです

エレニさん、こんにちは。
兄弟もので「二重螺旋」シリーズと「堕ちる花」シリーズを選択されたのは目が高いと思います! 私も両方とも大好きなシリーズです。

兄弟ものは大好物です。あの淫蘼な閉塞感がたまりませんね!私は兄弟がいないので、兄弟というものにあまり現実感が乏しいせいか、兄弟という関係性にひたすら妄想が広がってしまいます(笑)

特に「二重螺旋」の方は単なる兄弟もの以上の爆弾がありますし、かなりドロドロしてますが・・・。でもそれが大好きです(笑)

夜光花さんはいつもエロ濃いですよね。同じ濃くてもエロって、その作家さんによって好き嫌いがありますけど、夜光さんのエロは大好きです。夜光さん自身がエロを書くのがとても好きらしくて、すごくノリノリで書いてるのが伝わるからかも(笑)
「堕ちる花」は村の因習とかも絡んだダークな雰囲気も好きでした。

また続編の感想も楽しみにしていますv-238

Re: お久しぶりです

みずほさん、こんにちは。コメント、ありがとうございます!
かなり長い間、放置していたのに、訪問してくださってありがとうございます。とても嬉しいですi-179
兄弟もの、いいですよね~。すっかりハマってしまいましたよ。自分は近親ものは絶対受け付けないだろうと思っていたんですけどね。先入観というのは結構あっさり破れるものだなあと。今は私も兄弟と聞くと、妄想が広がってしまいます。さすがに、自分の兄弟や従兄弟達ではリアルすぎて妄想できませんが(笑)やっぱり現実感がない方が妄想できるんでしょうね。

>淫蘼な閉塞感がたまりませんね!
まさにそれですよね!誰にも知られてはならない関係ゆえに、閉じられた関係にならざるを得ないと言うか。で、閉じられるとよけいに淫靡さが増すんですよね。 

> 特に「二重螺旋」の方は単なる兄弟もの以上の爆弾がありますし、かなりドロドロしてますが・・・。でもそれが大好きです(笑)

「二重螺旋」はこれから読むのですが、ドロドロしてるんですね。ふふ、楽しみi-189爆弾、大歓迎です。

> 夜光花さんはいつもエロ濃いですよね。同じ濃くてもエロって、その作家さんによって好き嫌いがありますけど、夜光さんのエロは大好きです。夜光さん自身がエロを書くのがとても好きらしくて、すごくノリノリで書いてるのが伝わるからかも(笑)

私も夜光花先生のエロは好きかも(まだ一冊しか読んでませんが・・・)。あのしつこさ、ねっとり具合がいいです。確かに楽しんで書いてらっしゃるのが伝わってきますね。続編はさらにエロくなるという噂で、そちらもちょっと楽しみです。

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